学会設立の目的

 地域医療分野の総合的な連携を推進し、特に在宅医療ネットワークを構築・整備することを中心とした事業を行います。
  医師や看護師・コメディカルの情報共有の場として積極的に活動し、より強固なチーム医療を提供することを目的としています。
そのために国内外問わず、関連学会や地域医療推進事業団体と積極的な交流を目指します。
より良い医療・介護を提供するために教育活動を行い、いかに効率よくかつ安全に遂行できるか、研究、調査を行う場となるよう取り組んでいきます。

 

理事長挨拶



「泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある」の厳しい現実である。今は、まさに「泣く時、嘆く時」である。1933年3 月3日にも、今回と同様に三陸で地震の大災害があったと記されている。その時、新渡戸稲造(1862-1933年)は被災地宮古市等沿岸部を視察したとのことである。その惨状を目の当たりにした新渡戸稲造は「Union is Power」(協調・協力こそが力なり)と当時の青年に語ったと言われている。まさに、今にも生きる言葉である。

すべての始まりは「人材」である。行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」、そして世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る「人物」出でよ!

 

偉大なるお節介症候群

1.暇げな風貌
2.偉大なるお節介
3.速効性と英断


人間は、自分では「希望のない状況」であると思ったとしても、「人生の方からは期待されている存在」であると実感する深い学びの時が与えられている。その時、「その人らしいものが発動」してくるであろう。「希望」は、「明日が世界の終わりでも、私は今日りんごの木を植える」行為を起こすものであろう。『向上心のある虫「新渡戸稲造の学び」& 俯瞰的ながん病理学者「吉田富三(1903-1973)の学び」』からみる「現代の日本社会の病理」の視点は、「Origin of fire」の如く「医療の隙間を埋める」試みとして全国に広がることが期待される。


広辞苑によれば、国手とは「国を医する名手の意」、名医また医師の敬称とあり、「医師は直接、間接に、国家の命運を担うと思うべし」とのことである。医師の地上的使命と同時に「日本の傷を医す者」(矢内原忠雄: 1893-1961年、1945年12月23日の講演)が蘇った。

(1)「明晰な病理学的診断」
(2)「冷静な外科的処置」
(3)「知的な内科的診療」
(4)「人間力のある神経内科的ケア」
(5)「人間の身体に起こることは、人間社会でも起こる=がん哲学」

「理念」:3カ条
(1)世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見ていく
(2)俯瞰的に病気の理を理解し「理念を持って現実に向かい、現実の中に理念」を問う人材の育成
(3)複眼の思考を持ち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔き

「風貌と胆力」:7カ条
(1)自分の研究に自信があって、世の流行り廃りに一喜一憂せず、あくせくしない態度
(2)軽やかに、そしてものを楽しむ。自らの強みを基盤とする。
(3)学には限りないことをよく知っていて、新しいことにも、自分の知らないことにも謙虚で、
   常に前に向かって努力する。
(4)段階ごとに辛抱強く、丁寧に仕上げていく。最後に立派に完成する。
(5)事に当たっては、考え抜いて日本の持つパワーを充分に発揮して大きな仕事をする。
(6)自分のオリジナルで流行を作れ!
(7) 昔の命題は、今日の命題であり、将来のそれでもある。

1860年代遣米使節団 (勝海舟らがいた) が、ニューヨークのブロードウェイを行進した。彼らの行進を見物した詩人ホイットマンは、印象を「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」と表現している。この風貌こそ、現代に求められる「人物」でなかろうか。

(1)賢明な寛容さ (the wise patience)
(2)行動より大切な静思 (contemplation beyond action)
(3)紛争や勝利より大切な理念 (vision beyond conflict and success)
(4)実例と実行 (example and own action)

 

概要

団体名称:日本地域医療連携システム学会
英語表記:Japanese Association of Communication Medicine Cooperation System (JaCMS)
設立年月日:平成28年4月1日
理事長:樋野興夫
事務局:新渡戸記念中野総合病院内

 

 

活動内容

・学術大会や講習会への積極的な参加および支援
・本学会の活動を周知するための広報・啓蒙活動
 ニュースレター・機関誌の発行
・関連諸団体との連携及び交流事業への参画
・文京区を中心とした本領域の教育、研修会開催の支援
  地域医療連携Café in本郷
  学会・シンポジウムの開催
  その他、勉強会の企画
・国際的活動の検証や情報の発信
・研究活動

 

 

事務局案内

《所在地》  東京都中野区中央4-59-16
JR中央線・総武線 中野駅 徒歩5分
東京メトロ 東西線 中野駅 徒歩5分

【案内図】

 
 

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